第73 回日本PTA全国研究大会石川大会が石川県内各地で開催する運びとなりました。
本大会は「サステナブルな未来づくりのために~ 創造と協働を 石川から~」を大会テーマに、全国のPTA会員の皆様が日々の活動の活性化に向けて様々実践や情報を共有する大変貴重な場として開催されます。子供たちの豊かな教育環境は、PTAを通した家庭・学校・地域の連携によって支えられ、その重要性は計り知れません。今日ここに集われた皆様が、一堂に会し、学び合い、日々の課題解決に向けて意見交換することは非常に有意義であり、この機会を最大限に活かし、今後のPTA活動に一層の成果を上げられることを期待いたします。
公益社団法人日本PTA全国協議会は、全国の公立小中学校の保護者と教職員から組織される日本で最大規模の社会教育関係団体です。この全国大会は、公益目的事業の 1 番目に掲げられている項目であり、昭和28年に三重県宇治山田市で開催されて以来、全国各地からPTA会員が集う大会として、各地持ち回りで開催され、脈々とその歴史を積み重ねて参りました。
令和6年には、石川県能登半島北部を中心に、元日に震災、9月には豪雨と未曾有の災害が立て続けに発生し、多くの方々が今なお不自由な生活を強いられています。尊い命を失われた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災されたすべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興を願い、私たち日本全国のPTAの仲間は、支援の輪を広げ、寄り添い続けてまいります。
災害を経た今だからこそ、PTA を通した支え合いの心、つながりの大切さ、それらを感じたままに石川から力強く発信していただき、子供たちの未来のために何を残していくべきか、私たちは改めて見つめ直す時にあると感じています。本大会が、参加されるすべての方々にとって実り多きものとなり、明日への夢や希望につながることを願ってやみません。
結びに、石川県をはじめ被災地の一日も早い復興と、本大会が今後のPTA活動の活性化につながり、それらが子供たちの豊かな教育環境の充実、幸せ、笑顔につながりますように。また、開催にあたりご尽力いただきました文部科学省、石川県教育委員会、石川県PTA連合会、東海北陸ブロックPTA協議会、その他関係の皆様に心より敬意と感謝を表しますとともに、全国のPTAが一層の発展を遂げることをお祈り申し上げ、挨拶といたします。
第73回日本PTA全国研究大会石川大会・第81回東海北陸ブロック研究大会実行委員長の宇田直人と申します。
まだ新型コロナウイルスが猛威を奮っていた2021年に石川県PTA連合会会長となり、全国大会開催に取り組んでまいりました。しかしながら、昨年の元日に能登半島を大きな地震が襲い、9月には豪雨災害が発生しました。開催についてたいへん悩みましたが、県内の PTA 会員が力を合わせることにより、何とか開催に漕ぎつけることができました。
その際に大きな力となったのは、全国のPTAからお寄せいただいた、励ましの言葉や多くの支援金でした。改めて感謝を申し上げます。
本大会は「サステナブルな未来づくりのために」~創造と協働を 石川から~を大会スローガンとしました。私たち大人が、予測できない変化の中でも持続可能(=サステナブル)な未来を描きたい。家庭・学校・地域の橋渡し役として、PTAは子供を育む理想的な環境を実現するために、無くてはならない組織です。
そして、予測できない変化に対応するために自らの学びをアップデートするには全国大会での学びが最適なのではないでしょうか。
私たちの活動の意義を「石川大会」で再確認しましょう。
石川でお待ちしております!
第73回日本PTA全国研究大会石川大会並びに第81回日本PTA東海北陸ブロック研究大会石川大会開催に対し、全国より多くの皆様にご参加いただき心より感謝と歓迎を申し上げます。
さて、石川県では令和6年能登半島地震や能登豪雨災害により、能登地方を中心に大きな被害を受け、現在でも大きな爪痕が残り復旧や復興が遅々として進んでいない場所も多く存在します。発災当初は、大きな混乱の中子どもたちの学びを止めないように、PTAとして行政や学校などと話し合い、連携しながらいろいろな活動をしてまいりました。また、全国のPTAの皆様からも、温かい励ましの言葉やご支援を賜り、石川の子どもたちに笑顔を与えていただきました。本当にありがとうございました。
昨今、PTA組織に対する不要論などが聞こえてまいります。旧態依然とした活動、無理や無駄を押し付けるPTA組織は確かに不要です。しかし、災害を経験した我々が感じたのはPTAの存在の重要性でした。PTAが日ごろから学校や地域と密接に連携している場合、スムーズな避難所の運営や早めの学校授業の再開ができたと聞いています。日々のPTA活動、地域や学校との連携など、PTAの本質を再度認識し、持続可能なPTA組織と活動をともに考えましょう。災害の傷跡が残る石川での全国大会です。この時期に石川で行うことの意義、石川から全国に発信すべきことが必ずあるはずです。参加される皆様にとって、本大会が実り多き学びの場になることと確信しています。
最後になりますが、今大会開催にあたり多大なご支援とご協力をいただきました関係機関の皆様、何年も準備を重ねてこられた実行委員会の皆様をはじめとします大会役員の皆様、そして昼夜を問わず業務にあたっていただいた事務局の皆様、開催にあたり大会当日の運営だけでなく準備に関わっていただいたすべての会員に皆様に、東海北陸ブロック及び石川県PTA会員を代表して、心より感謝申し上げます。
第73回日本PTA全国研究大会石川大会が盛大に開催されますことをお祝い申し上げますとともに、各県からお越しになられた皆様を心から歓迎いたします。
皆様におかれましては、日頃から、PTA活動を通じて、学校・家庭・地域の架け橋として、児童・生徒の健全育成に多大なご尽力を賜り、深く敬意を表します。
昨年の令和6年能登半島地震と奥能登豪雨により、本県は甚大な被害に見舞われましたが、被災者の方々の懸命な取組や、県内外からの多くのご支援により、復旧から復興に向けた動きが少しずつ進展しております。公益社団法人日本PTA全国協議会におかれましては、被災地の子どもたちの教育環境支援のための支援募金を実施いただくなど、多大なご支援を賜り、改めて感謝申し上げます。
能登の創造的復興にとって、未来を担う子どもたちは大きな希望であり、誰一人取り残さないよう学びの機会を提供するとともに、ふるさとに誇りと愛着を持ち、次世代を切り拓いていく力を涵養することが重要であると考えております。
本県では、創造的復興の象徴となる「リーディングプロジェクト」のひとつとして、「能登に誇りと愛着が持てるような『学び』の場づくり」を掲げており、創造的復興教育の推進やICTを活用した学習環境の整備等に加え、能登に住む方々が家庭や子育てに夢を持ち、喜びが感じられる地域づくりを進めることとしております。
こうした中、「『サステナブルな未来づくりのために』~創造と協働を石川から~」という大会スローガンの下、PTA活動に熱心に取り組む皆様が一堂に集い、保護者や学校、そして地域を取り巻く今日的な課題について学び合うことは、大きな意義があるものと考えております。
本大会の成果を各地域に持ち帰り、今後の活動に活かしていただくことで、全国各地のPTA活動がさらに充実したものとなることを心から期待しております。
また、県外からお越しいただいた皆様には、加賀百万石の歴史や伝統文化をはじめ、豊かな自然や温泉、そして山海の幸などを是非ご堪能いただくとともに、復興に向けて頑張っている能登地域へも足を延ばし、本県の多彩な魅力に触れていただけると幸いです。
結びに、公益社団法人日本PTA全国協議会、東海北陸ブロックPTA協議会、石川県PTA連合会の今後ますますのご発展と、本日ご出席の皆様のご健勝並びにご活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
第73回日本PTA全国研究大会石川大会が、ここ石川県において盛大に開催されますことを、心よりお祝い申し上げますとともに、全国各地よりお越しいただいた皆様を、心から歓迎いたします。
また、昨年本県に甚大な被害をもたらした能登半島地震及び奥能登豪雨という未曽有の大災害にあたり、発災以来、全国からの温かいご支援と励ましに対し、心から感謝を申し上げます。
公益社団法人日本PTA全国協議会をはじめ、関係の皆様方におかれましては、日頃より家庭や学校、地域が一体となった教育の充実に取り組まれ、子どもたちを取り巻く様々な問題の解決に向けてご尽力いただいておりますことに、深く敬意と感謝の意を表します。
近年は、少子高齢化や人口の偏在による学校運営の難しさに加え、情報化やグローバル化が進む中、インターネットやSNSなどによりいじめや犯罪に巻き込まれる児童の増加、不登校児童生徒や特別な教育的支援を必要とする児童生徒の増加、ヤングケアラー対応、教員不足など、多岐にわたる課題が顕在化しております。
こうした中、子どもたちの健やかな成長と教育環境の向上、さらには社会教育及び家庭教育の充実・発展に向け、保護者と教職員、地域社会が連携しながら、子どもたちの成長を見守り、支援するPTA活動の果たす役割は、ますます重要になっております。
この度、全国の関係の皆様が一堂に会し、「サステナブルな未来づくりのために~創造と協働を 石川から~」をスローガンに、研究課題を通じて学びを深められることは、誠に意義深く、その成果に大いに期待するところであります。
石川県議会といたしましても、すべての子どもたちが希望を持ち、心豊かに成長できる社会の実現に向けて、引き続き全力を尽くす所存でありますので、皆様方におかれましては、家庭、学校、地域を結ぶ懸け橋として、より一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
また、ご来県いただきました皆様には、ぜひこの機会に石川県の自然や歴史、食文化など、多彩な魅力に触れ、心に残る実り多い大会になりますことを願っております。
結びに、本大会の開催と運営に多大なご尽力をいただいた関係の皆様に深く感謝を申し上げますとともに、PTA活動のなお一層のご発展と本日ご出席の皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
第73回日本PTA全国研究大会石川大会・第81回日本PTA東海北陸ブロック研究大会石川大会が盛大に開催されますことをお慶び申し上げますとともに、全国各地から石川県にお越しいただきました皆様を心から歓迎いたします。
皆様方におかれましては、日頃から、子どもたちの健全育成を目的とした活動や、そのための会員相互の学び、学校支援活動や地域での諸活動などにご尽力いただいていることに深く感謝を申し上げます。
さて、本県では、令和6年に発生した能登半島地震、9月に発生した奥能登豪雨により、甚大な被害に見舞われました。全国各地から多大なる支援をいただいたことに感謝申し上げます。県教育委員会としましても、災害からの創造的復興に向けた「石川県創造的復興プラン」に基づき、現在、復旧・復興に全力で取り組んでいるところです。
また、本県教育の指針である第3期石川の教育振興基本計画では、社会全体で家庭や地域の教育力の向上を推進しています。学校と地域の人々、団体などが連携して家庭教育を支援する体制づくりを進めるとともに、地域の人材による学習活動や体験活動などを通じて、学校と地域の人々との交流を深め、地域の教育力の向上を図るなど、学校・家庭・地域が連携・協力した社会全体での教育力向上に向けて取り組んでおります。こうした中で、PTAの皆様方に担っていただく役割は大変重要であると考えております。
本大会が、「サステナブルな未来づくりのために」~創造と協働を 石川から~というテーマのもと、子どもたちの健全育成のため、そして、PTAの皆様方の学びを目的として、今日的な課題について意見交換を行い、連携の輪を広げられることは、大変意義深いものだと思います。本大会での成果が各地域に還元され、各PTAでの活動がさらに充実していくことを期待しております。
最後に、この石川大会の開催にあたり、ご尽力をいただきました関係の皆様方に重ねて感謝申し上げるとともに、本大会のご盛会と、会員の皆様方の今後ますますのご活躍を心よりご祈念申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。
分科会 | 領域 | 開催市 | 会場名 |
---|---|---|---|
家庭教育 | 小松市 | 石川県小松市團十郎芸術劇場うらら | |
学校教育 | 加賀市 | 加賀市文化会館 | |
地域連携 | 七尾市 | 七尾市文化ホール | |
人権教育 | 白山市 | 白山市松任文化会館ピーノ | |
広報活動 | 金沢市 | 金沢歌劇座 | |
今日的課題 | 野々市市 | 野々市市文化会館フォルテ | |
【日本PTA担当】 | 金沢市 | 石川県立音楽堂邦楽ホール | |
【文部科学省協力】 | 金沢市 | 石川県立音楽堂コンサートホール |
石川県立音楽堂コンサートホールをメイン会場とし、1日目の分科会会場をサテライト会場としてインターネット回線でつなぎ、オンライン開催といたします。
~ 全体会スケジュール詳細 ~
8:00 ~ 9:30 受付
8:30 ~ 8:50 東海北陸ブロック研究大会
9:00 ~ 9:20 歓迎アトラクション
9:30 ~ 10:10 開会行事
10:30 ~ 11:45 記念講演
11:50 ~ 12:20 感謝状贈呈 大会旗引継ぎ 次期開催地PR 大会宣言文決議
12:20 閉会宣言 大会日程終了
加賀とびはしご登り 出演:金沢子どもはしご登り教室
加賀とびはしご登りは、今から300年ほど前の江戸時代、火消しが火災現場で高いはしごを立て、頂上から火事の状況や風向き、建物の状況を確かめ、消火活動の方針を決めたのが始まりである。このはしご登りを最初に行ったのが「加賀とび」と言われている。言い換えれば、日本のはしぼ登りの元祖といえる。
現在、金沢市に3つある第一、第二、第三消防団の消防隊員が「加賀とびはしご登り保存会」を結成して、伝統文化の保存と技の伝承に取り組んでおり、6月に行われる「百万石祭り」をはじめ、消防出初式などで演技を披露している。
技は全部で27種類あり、一人の演技者がはしごの上で一連を通して行うのが特徴である。
「金沢子どもはしご登り教室」は、未来を担う子どもたちが、伝統ある加賀とびはしご登りの演技を見たり、はしご登りを体験することで、伝統文化への関心を高め、郷土愛、団結力、協調性を育むことを目的に、平成14年に開設された。市内の小学生を対象に毎月2回、3つの会場で消防団員の指導のもと、練習を行っている。
能登の創造的復興と学びの環境
~ 学習環境の魅力化あってこその復興 ~
能登の復興に向けて策定された「石川県創造的復興プラン」では、施策の4つの柱が掲げられています。
①災害に強い地域づくり
②特色ある生業(なりわい)の再建
③暮らしとコミュニティの再建
④誰もが安全・安心に暮らし、学ぶことができる環境・地域づくり
講師の浅野氏からは、生業(なりわい)の再建とともに、子どもたちの学びの環境再建・魅力化なくして持続可能な復興は成立しえないとの考えをお聞きしています。
それは災禍前に戻すというより、先を見据えた未来志向のものであるとのことです。
講演では、浅野氏が2019年当時、経産省の立場から文科省とともに「GIGAスクール」を推進した頃に構想した「未来の教室」の姿、本当に変わり始めた学校の今、そして教育環境の魅力化が人口流出を止め、新たな人口流入をももたらす実例など全国各地の小さな町で進む教育環境魅力化の話が中心となります。これは能登に限ったことではなく、今後少子化が進むであろう全国各地においても通ずることではないでしょうか。ご示唆に富んだお話をいただけるものと期待しております。